中小企業の人手不足の背景と対策事例

こんにちは、御殿場市で経営コンサルタントをしている中小企業診断士の千葉達也です。

最近、経営者の方とお話をするとほとんどの方が人手不足に対した悩みをもっています。自宅に投函される広告やチラシを見ても求人募集をしている企業が非常に増えました。あなたの会社はどうでしょうか?
本日は人手不足の背景と対策などについて話したいと思ます。

中小企業向け人手不足対策の事例

背景

近年のコロナ感染症の影響から経済が回復しつつある一方で、生産年齢人口の減少が進んでいます。これに伴い、女性や高齢者の就業が進み、多くの企業で人手不足を補う努力が続けられてきました。しかし、最近では就業者数の増加が頭打ちとなり、深刻な人材供給の制約に直面しています。さらに、時間外労働時間の上限規制が導入され、雇用者一人あたりの労働時間が減少し、企業の生産力に影響を及ぼしています。このような状況下で、中小企業は持続可能な成長を目指すために、効果的な人手不足対策が求められています。

対策

1. 経営戦略と一体化した人材戦略の策定

人材の確保に向けて、まずは経営戦略と一体化した人材戦略を策定することが重要です。具体的には、自社の成長戦略に基づいて企業がどのような姿を目指すのか、どのような仕事を提供するのかを明確に示すことが求められます。企業のミッション、ビジョン、バリューをしっかりと表現し、それを世間に発信することで、求職者に企業の魅力を伝えることができます。これにより、優秀な人材の確保が期待できます。

恋愛や結婚でも成長性の無い方は選ばれにくいと思いますし、積極的な交流の場に出ていかない方も出会いがないですよね?
人材確保も同じように考えてみると気づきがあるかもしれません。

2. 職場環境の整備

次に、職場環境の整備に取り組むことが重要です。具体的な対策として、柔軟な勤務時間の導入やテレワークの推進があります。これにより、特に子育て中の女性や高齢者が働きやすい環境を整えることができます。また、働きがいのある職場づくりのために、従業員の意見を積極的に取り入れることや、福利厚生の充実を図ることも重要です。

3. 人材育成の強化

人材育成は、人材の定着や労働生産性の向上につながります。具体的には、社内研修の充実やキャリアパスの明確化、メンター制度の導入などがあります。従業員が自身の成長を感じられる環境を提供することで、長期的な定着を促進することができます。

4. 外国人労働者や外部人材の活用

最後に、外国人労働者や優秀な外部人材の活用も重要な対策の一つです。日本国内だけでなく、海外からも優秀な人材を確保することで、人材不足を補うことができます。また、外部の専門家やフリーランスを活用することで、必要なスキルや知識を補完し、企業の競争力を高めることができます。

これらの対策を実施することで、中小企業は人手不足の課題に対応し、持続可能な成長を実現することができるでしょう。

外部人材を活用して成長した会社を紹介いたします。

栃木県にある「冷凍システム」配管加工や関連商品の製造を行う企業である日冷工業株式会社は脱下請けを目指して独自商品の開発をすすめました。しかし、当時の自社にいた人材では開発商品が難しいと判断し、冷凍サイクルの知識を持つ技術者を求め、取引先や中途入社社員の出身企業、共同研究を行う大学などのネットワークを活用して候補者を選定しました。

取引先の大手電気メーカーに勤めていた方を取締役として招待し開発をすすめ、さらに3年に渡る交渉を通じて入社に至ったようです。
これを機に開発チームの活躍が飛躍的に加速、また技術提案型の営業をすすめたことで販売も伸長し「脱下請」が進展したようです。

この話があなたの経営改善のヒントになれば幸いです。経営に関するお悩みがあれば、

是非こちらへ → 千羽コンサルティングに相談してみる

出典:2024年中小企業白書 概要
2023年中小企業白書 全文