スマホ完結の原価管理システムを構築。手計算を自動化し年間100時間の業務を削減
製造・食品業 / DX推進・業務自動化
【Before】課題
食品の製造・調理現場において、日々の濃度の計算や原価計算をすべて電卓を用いた手計算で行っていました。調味料ごとの比重や塩分濃度の違い、容器(鍋など)の重さを考慮した計算は非常に複雑で面倒なため、計算ミスや調味料の入れすぎといったヒューマンエラーが起こりやすい状態でした。 また、味付けや配合が熟練者の「勘」や経験に頼る属人化した状態となっており、誰でも同じ品質を再現できる「標準化」ができていませんでした。さらに、原価管理のためのデータ入力や単価計算にも手間がかかっており、スタッフがこれらの事務作業に年間約100時間もの時間を奪われ、本来の業務に集中できないという大きな課題を抱えていました。しかし、高額な専用システムの導入は予算的に難しい状況でした。
【アプローチ】解決策
高額なシステムは導入せず、GAS(Google Apps Script)等を活用し、現場からスマートフォンで簡単に入力・管理できる軽量な独自システムを構築しました。
【After】成果
現場のスタッフがスマホの画面に食材の重量を入力し、使用する調味料を選ぶだけで、目標の濃度にするための不足分(逆算)や原価が瞬時に自動計算されるようになり、計量ミスなどのヒューマンエラーを完全に排除できました。 さらに、日々の調理ログや原価データが自動でクラウド上(スプレッドシート)に蓄積・計算される仕組みができたことで、味の再現性の向上や原価率のリアルタイムな可視化も実現し、データに基づく経営判断が可能になりました。 結果として、年間100時間に及ぶ手計算やデータ転記といった事務作業を完全に自動化することに成功し、年間約20万〜30万円相当のコスト削減効果(ROI)を生み出しました。これにより、スタッフは煩雑な手作業から解放され、本来の調理業務やサービスの品質向上に集中できる働きやすい環境が整いました。


