補助金を使ったDX投資で失敗しないために。ベンダー丸投げを防ぎ、現場運用に即した「実効性のある在庫管理」を実現
小売業/ 補助金申請支援・IT導入支援
【Before】課題
製造・卸・小売を行う同社では、「省力化投資補助金」を活用した在庫管理システムの導入を検討していました。しかし、現場では在庫管理が属人化しており、実店舗とECサイトの在庫情報も社内で十分に共有されていない状態でした。 さらに背景には、業界特有の構造的な問題がありました。シャフト等の調達リードタイムが1〜10ヶ月と極端にばらつく「不安定な仕入れ」や、業界の慣習により未納分が消滅したり頼んでいない商品が届くといった「不正確な仕入れ」が常態化していました。これらの複雑な課題がある中で、どのような機能を持つシステムが必要なのか、現場で整理できていない状態でした。
【アプローチ】解決策
いきなりシステムを導入するのではなく、事前の課題洗い出し等の伴走支援を行いました。 業界特有の「不正確な仕入れ」に対しては、システム導入後に未納品の発注残が埋もれないよう、「発注と納品を適切に突合し、未納分を確実に消し込める在庫管理システム」を構築するよう提案しました。 また、「不安定な仕入れ」については、コントロールが困難であるため資金繰りとのバランスを見ながら必要な在庫を事前確保する方針を助言し、実店舗とECサイトの在庫管理についても、一元管理とするか分離管理とするか、今後のシステム設計における見極めポイントを指導しました。
【After】成果
現場スタッフが感じていた問題点が整理され、各課題に対する対応方針が明確になりました。 在庫管理をシステム化する上で、「調達リードタイム」「在庫数」「販売数量」という3つの基礎データが現状揃っていないことが浮き彫りになり、システム導入前にこれら必要なデータの整備と、業務フローの可視化・整理が不可欠であるという認識を、ITツールベンダーも含めて共有することができました。 これにより、自社の実態に合わないシステムを導入してしまうリスクを回避し、現場の運用に即した実効性のある在庫管理システムの導入に向けた確実な土台作りが完了しました。


